岐阜大会史上まれにみる全国レベルの好投手対決で盛り上がった今夏は、プロ注目右腕鈴木悠悟を擁する中京が制した。準決勝で県岐阜商柴田蒼亮との対決を制した大垣日大竹岡大貴だが、決勝では谷之口翔琉のダブルエース継投も鈴木に勝つことはできなかった。鈴木は今大会、本来のピッチングではなかったが、スライダー中心に決勝ではスプリットを交える頭脳的ピッチングが光った。鈴木の組み立てはもちろん、西岡海心というもう一人のエースを準決勝で完封させる起用法、最大の課題だった打撃力を格段にレベルアップさせるなど、夏初陣の今村陽一監督の手腕のたまもの。甲子園では全国各地の強豪が敗退しているだけにチャンス。昨年の県岐阜商と、中京自身の2019年のベスト4を上回る活躍が大いに期待が高まる。

◆高校野球の質的変化、低反発バット導入による投手力偏重…岐阜は3強の高い投手力で波乱起きず

中京×大垣日大=ピンチを切り抜け、ガッツポーズをする中京のエース鈴木=28日、ぎふしん長良川

 全国各地で強豪の敗退が相次いでいる波乱の今夏だが、岐阜ではビッグ4と呼ばれる県岐阜商・柴田、中京・鈴木、大垣日大・竹岡と谷之口を擁する岐阜3強は順当に準決勝に勝ち上がった。全国の波乱の背景には、低反発バットによる投手力偏重を筆頭とする高校野球の質的変化が考えられる。

 投手偏重になればなるほど、好投手とされる投手の真価が問われる。岐阜の3強は新時代に即応したハイレベルな投手力で勝ち抜き、地方大会の結果で岐阜の高校野球レベルの高さを実証したと言える。

 昨年から導入された飛ばない新基準バットは、...