【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)は7月31日、南米ペルー沖から西の海域にかけて海面水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」が8〜10月にかけて、さらに発達するとの見通しを発表した。世界の広い範囲で気温が平年を上回り、異常気象のリスクが高まるとして、各国に早期の対策を呼びかけた。

 WMOによると、エルニーニョの発達状況を監視する主要な海域では、海面水温が平年より3度近く高くなると予測されている。サウロ事務局長は「今回のエルニーニョは、前例のない海洋の高温と気温上昇を背景に発達している」と指摘。「予報そのものは災害を防がない。災害を防ぐのは人々だ」として、異常気象や災害への備えを強化するよう各国に訴えた。

 国連のグテレス事務総長も「気候危機は著しく加速している」と懸念を表明。化石燃料の使用が危機を悪化させているとの認識を示し、国際社会に対し石油や石炭への依存を減らすよう求めた。

 WMOによると、エルニーニョは2〜7年ごとに発生し、9〜12カ月にわたって続くことが多い。