【パリ、ローマ共同】スペイン領のアフリカ大陸の飛び地セウタに、陸続きのモロッコから多数の移民が押し寄せている問題で、移民に寛容な政策を進めるスペインへの圧力が強まっている。イタリアは7月31日、入国審査を撤廃したシェンゲン協定の適用をスペインとの間で一時停止すると表明。一部の国がイタリアの立場を支持するなど欧州で分断の危機が高まっている。
人口約8万人のセウタには、ここ数日で約6万人が越境した。警察官が管理するフェンスを走って突破する群衆、海岸から泳いで渡ろうとする無数の若者ら―。衝撃的な映像が交流サイト(SNS)で拡散。「欧州で最も深刻な移民危機の一つ」(欧州メディア)として、スペインだけでなく欧州全体に波紋が広がった。
スペインメディアによると、越境中の死者数は少なくとも57人に上った。31日までに既に4万8千人以上がモロッコに自発的に帰国。欧州連合(EU)高官は同日、欧州大陸や他のEU加盟国に不法越境者は移動していないと述べた。




