椙山女学園大の星が丘キャンパス=名古屋市

 女子大の共学化や閉校が進む中、椙山女学園大(名古屋市)は5月、今後も女子大として存続すると宣言した。昨年7月には京都女子大(京都市)が同様の宣言を出している。少子化などのため一層厳しい経営環境が予想される中、なぜこうした決断をしたのか。

 「社会に存在する、見えない壁を飛び越えられる人材が育つ」。今年6月、インタビューに応じた椙山女学園大の椙山泰生理事長は女子大の意義を強調した。

 1905年開校の女学校にルーツがあり、東海地方では愛知淑徳大、金城学院大とともに「SSK」として知られる。愛知淑徳大は95年に共学化。今年7月、金城学院大が29年度からの共学化を正式表明し、唯一、女子大として存続する。

 椙山理事長は、共学校では「リーダーは男性」といった昔ながらの性別役割を無意識に内面化してしまうことがあると言う。

 京都女子大では、2022年に約8千人だった志願者が、昨年は約6千人に減少。今春は約600人増えた。竹安栄子学長は「宣言に共感し、受験してくれた学生も多いのでは」と歓迎する。