熊本県八代市で、倒壊家屋(奥)の下敷きになった高齢女性を救出したベトナム人の(左2人目から)ブイ・アイン・トンさん、ダン・グエン・チュン・ギアさんら=2日

 熊本地震で震度6強を観測した熊本県八代市で、倒壊家屋の下敷きになった高齢女性を、特定技能の在留資格で働くベトナム国籍の男女5人や、近くにいた人らが協力して救助した。5人は3日までに取材に応じ「困っている人を助けられて良かった」と胸をなで下ろした。

 八代市千丁町の野菜農園で働くダン・グエン・チュン・ギアさん(31)らは、農業を学ぶため来日。7月28日、オクラの収穫作業を終え、寮で仮眠中に地震が発生した。「ベトナムでは経験したことのない強い揺れで怖かった」と振り返る。

 外に出ると、隣の高齢女性宅の1階部分がつぶれ、近くの住人が「生き埋めになっている」と助けを求めていた。「おばあちゃん、おばあちゃん」と呼びかけると、かすかにうめき声が聞こえた。

 がれきや瓦を撤去し、のこぎりで木材を切るなどするうち、女性の頭部が見えた。助け出そうとしたが、下半身ががれきに挟まり動かない。その後、近くにいた男性3人が加わり、地震発生の約30分後に救出した。女性は意識がある状態で搬送されたという。