北京市内の博物館で展示されているレアアースが含まれた鉱物(共同)

 レアアース(希土類)の調達不安を「重要な経営課題」「事業継続に関わる重大なリスク」と認識する企業幹部が80%に上ることが、民間の調査で判明した。中国依存の高さを課題とする割合も45%に達した。ハイテク製品の生産に欠かせない戦略物資を巡る企業側の危機感が、改めて明らかになった。

 サプライチェーン(供給網)のリスク管理サービスを提供するレジリア(東京)が6月に調査。素材や部品メーカーなど製造業の幹部400人が答えた。調達不安を経営課題としたのは43・8%、リスクとしたのは36・2%。「一定の課題」は16%で「ほとんど課題ではない」は4%だった。

 レアアースの一大産地の中国は近年、輸出規制を強化している。回答者の大半が入手困難なレアアースがあると指摘した。磁石を作るのに使うネオジムやサマリウムを例に挙げたのが多かった。

 今後1年の調達の見通しについては51・7%が「大幅に悪化」「やや悪化」と答えた。「大幅に改善」「やや改善」は17%にとどまった。