熊本地震で工場が被災した企業の間で、県外の別の拠点で同じ製品をつくる代替生産の動きが広がっている。サントリーホールディングス(HD)は九州熊本工場(熊本県嘉島町)のビール生産の振り替えを検討。山崎製パンはパンの生産を福岡県の工場に移した。災害時でも製品を途切れさせず、安定供給を続ける考えだ。
ビール「ザ・プレミアム・モルツ」などを手がけるサントリーHDの九州熊本工場は、地震発生直後から操業を停止している。2016年の地震で被災した際は生産や出荷の正常化までに約1年半を要し、被害額は100億円程度に膨らんだ。
今回は被災直後から代替生産の検討に着手。ビール類の製造は東京都や群馬県、京都府への振り替え、飲料も山梨県などでの生産を視野に入れている。
山崎製パンも熊本工場(熊本県宇城市)での生産を地震発生直後に停止し、福岡工場(福岡県古賀市)の増産で対応してきた。足元で、熊本工場は生産の一部が再開しており、全面復旧を急ぐ。









