8日午後8時5分ごろ、長野県安曇野市穂高有明の県道で、通行人から「土砂崩落で通れない」と110番があった。市や県によると、土石流が発生して沢にかかる黒川橋が流され、寸断先の複数の宿泊施設で客ら計約390人が一時孤立した。けが人はいない。県が9日午後、仮設の橋を整備し、歩行者の通行が可能となった。車両が通行できるまでは1〜2週間程度を見込むという。
市などによると、県道は北アルプスの燕岳(標高2763メートル)の登山口に通じる道。孤立した登山客らは頂上稜線にある山小屋「燕山荘」や、登山口近くの温泉宿「有明荘」「中房温泉」に泊まるなどしていた。電気や水道は通常通り使えるという。客とは別に従業員が計約70人いた。
9日午後4時ごろ、仮設の橋を渡り、中房温泉から下山した70代男性は「3時間ほどかかった。道がぬかるんで危なかった」と語った。詳細な情報を待ち、施設で待機している登山者もいるとした。
気象庁によると、安曇野市では8日午後8時までの1時間に50ミリを超える非常に激しい雨を観測した。





