VRプログラムを体験する参加者=7月、東京都東村山市

 国立ハンセン病資料館(東京都東村山市)は仮想現実(VR)技術を使い、かつてのハンセン病患者隔離政策を象徴する国立療養所外周の壁や垣根などの様子を体験できるプログラムを開催している。本年度からの試みで、患者への偏見や差別が助長されていた実態への理解を深めてもらう狙いだ。

 専用のゴーグルを着けると、約10分間に2種類の映像が流れる。最初の映像では多磨全生園(東京)の高さ約3メートルのヒイラギの垣根や、菊池恵楓園(熊本)の高さ約2メートルのコンクリートの壁が目の前にせり上がり、圧迫感を追体験できる。長島愛生園や邑久光明園(ともに岡山)がある長島と本州を隔てた幅約22メートルの海峡も登場する。