熊本県で最大震度7を観測した7月28日の地震では、墓や寺の建物が被害を受けた。一部地域では6割以上の墓が倒壊。現地は今月13日にお盆入りしたが、墓参りや法要に影響が出ている。家族らは「早く元に戻してあげたい」と願うが、石材業者も被災し、修復には時間を要する見通し。例年通りの供養ができず、悲痛な声が上がる。
「非常に高い割合で倒れており、壊滅的だった」。京都大防災研究所の後藤浩之教授が地震後、同県氷川町新田で実施した調査では、6割以上の墓石が倒れていた。
氷川町の神職廣松克房さん(55)は、父の墓が被災。10年前の熊本地震で倒れて交換した墓石が、再び倒壊した。灯籠や階段も原形を失い「覚悟していたがショック」と言葉少な。
修復を担う石材業者も被災。八代市の男性(45)が業務を再開すると連絡が殺到。がれきが積み重なる道に重機が入れず仕事が進まない。
寺にも深い爪痕が残った。氷川町の勝専坊は複数の門徒が被災し、予定通りに初盆の法要ができなくなった。八代市の本成寺では本堂が全壊し、先祖の霊を送り出す供養が困難に。








