ラグマットを持つ畠中卓哉さん(右)とデザイン担当者=7月、福井県小浜市

 障害のある人が制作する芸術作品「パラアート」から仕事を生み出そうとする事業所が福井県小浜市にある。就労継続支援B型事業所「縁」は「一人一人の得意なことを生かしたい」と利用者が自身の強みとする工程に携わり、ラグマットのデザイン発案から販売までを手がける。代表の北山政道さん(45)は、仕事として発展させることでパラアートの可能性を広げたいと考えている。

 ラグマットは「タフティング」という手法で制作する。布に毛糸を打ち込む機械を使い、絵や模様を描く技法だ。絵が好きな利用者がデザインとなるイラストを描くほか、地道で細かい作業に秀でた人が多くの種類の中から毛糸を選んで打ち込む。完成した商品は接客が上手な人が販売する。

 機械が好きで、丁寧な作業を得意とする畠中卓哉さん(40)は毛糸決めから商品完成までを担当。「受け取った人が喜んでくれるところを想像して作ることがモチベーションにつながり、やりがいを感じる」と話す。