東武日光線新鹿沼駅の構内で作業員4人をはね、停車した特急列車スペーシアX2号=20日午後0時59分、栃木県鹿沼市(共同通信社ヘリから)

 栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅で、作業員4人が特急列車にはねられ死亡した事故で、特急は時速約50キロで駅構内に進入していたことが21日、東武鉄道への取材で分かった。見張りや列車接近の情報共有に不備があった可能性もあり、県警は非常ブレーキの使用の有無などを含め、業務上過失致死容疑を視野に詳しい経緯を調べている。

 東武鉄道によると事故当時、作業員がいた現場から約300メートル離れた場所に「中継見張り員」、駅近くに「列車見張り員」を配置していたが「意思疎通ができる状態ではなかった」という。運転士は、列車見張り員が旗を振ったのを見て警笛を鳴らしたと説明した。

 東武鉄道は20日の記者会見で、列車が運行している昼間に作業した理由について「態勢を整えれば昼間でも安全に作業できると思った」とした。

 事故は20日午前10時45分ごろに発生。特急スペーシアX2号(6両編成)が、線路上で除草作業をしていた元請けの監督役1人を含む作業員4人をはね、全員死亡した。