【キーウ、モスクワ共同】ロシアが侵攻するウクライナ東部の戦線が膠着する中、双方が長距離攻撃の応酬を激化させている。ロシアはウクライナ首都キーウと周辺にミサイルを多数発射しており、19日夜から20日朝の大規模攻撃では計16人が死亡した。ウクライナはロシアの製油所を攻撃し燃料供給網に打撃を与えており、消耗戦が続く。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、キーウへの大規模攻撃を受け「最大の脅威は弾道ミサイルだ」と述べ、迎撃に必要な米国製防空システム「パトリオット」のミサイルの供給を改めて友好国に求めた。

 ロシア軍によるキーウ攻撃は今年前半は月1〜2回で推移していたが、7月に少なくとも8回に急増。国連ウクライナ人権監視団によると、7月の民間人の死者は計437人に上り、侵攻開始から間もない2022年5月以来、最多となった。

 ウクライナは7月、国境から約2500キロ離れたロシア西シベリアのオムスクなどの製油所を攻撃。8月には中部タタルスタン共和国など内陸の製油所にも大規模な無人機攻撃を実施した。