~「社員の幸せ」を起点とした人的資本経営の「実践知」を可視化し、地域企業の成長と地域経済活性化に貢献~
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 近藤 聡、以下EYSC)は、経済産業省 近畿経済産業局が推進する「BE THE LOVED COMPANY PROJECT」(以下、LOVEDプロジェクト)において、人的資本経営の「実践知」を可視化する「人的資本相関可視化ツール」の開発を支援したことをお知らせします。本ツールは、「社員の幸せ」を起点として成長する企業の実態を可視化し、企業が自社の人的資本経営の現状把握と改善につなげるための指針として活用されることを目指しています。
背景:労働供給制約社会に向け、人的資本経営の実践を広げる必要性
人口減少や人手不足が深刻化する中、企業には人財をコストではなく価値創出の源泉として捉え、人が成長し続けることで企業価値を高める経営への転換が求められています。
近畿経済産業局は約4年にわたり、LOVEDプロジェクトを通じて、社員の幸せを経営の中心に据えながら持続的に成長する70社を超える中小企業を調査し、その共通要素や実践知の分析を進めてきました。その成果として、「組織のあり方」「仕事のあり方」「個人のあり方」が自律的に考え行動する人財を育み、企業価値向上につながる循環構造を整理した「BE THE LOVED COMPANY MAP」を策定しています。
一方で、調査を通じて抽出された人的資本経営の実践知を、より多くの企業が理解し、自社の経営に活用できる形で可視化することが新たな課題となっていました。
EYSCの支援:実践知と理論を融合した人的資本相関可視化ツールを開発
EYSCは、近畿経済産業局が蓄積してきた実践知を基盤に、人的資本経営に関する豊富な知見やフレームワークを活用しながら、「人的資本相関可視化ツール」の開発を支援しました。
本ツールは主に以下の3つの要素で構成されています。
1.相関フレームワーク組織、仕事、人財の相互作用が企業価値向上につながる循環構造を整理
2.インジケーター領域・アウトプット領域心理的安全性や自己理解、関係性、仕事設計などの組織・人財の状態を可視化組織のあり方が人的資本、経済資本、社会関係資本などの企業価値にどのようにつながるかの成果指標を整理
3.調査票(サーベイ)社員と経営者へのサーベイを通じて「人・組織」の状態を可視化
開発に当たっては、人的資本や組織論に関する国内外の知見を参照しながらも、近畿経済産業局が調査を通じて得た実践知との整合性を重視し、「LOVEDプロジェクトらしさを損なわずに抽象化すること」を念頭に指標化を進めました。
成果:人的資本経営の共通要素と企業の多様性を可視化
完成したツールは10社の企業に試験導入されました。
その結果、「社員の幸せ」を起点に成長する企業には一定の共通傾向が存在することが確認されたほか、人的資本、経済資本、社会関係資本の各側面で高い成果を示す傾向が見られました。さらに、企業ごとに異なる強みや組織特性も明らかになり、人的資本経営には多様な実践パターンが存在することも確認されました。
また、本事業では大阪、福岡、東京で共感・共鳴の輪を広げるイベントも開催され、企業間の交流や人的資本経営に関する共感・学びの場が創出されました。近畿圏を越えて幅広い共感を得られることが確認され、LOVEDプロジェクトの全国への広がりが期待されています。
EYSC ピープル・コンサルティング パートナー 水野 昭徳のコメント:
「人的資本経営の重要性が広く認識される一方で、多くの企業が実践方法の確立に課題を抱えています。本取り組みは、『社員の幸せ』を起点として成長を実現している企業の実践知を体系化し、可視化ツールとして多くの企業が活用できる形に昇華した先進的な挑戦です。地域で培われた知見をデータとフレームワークによって可視化し、経営変革や企業価値向上につなげるモデルとして、全国的にも大きな意義を持つ取り組みであると考えています。EYSCは今後も、人的資本経営の実装を通じて企業と地域社会の持続的な成長に貢献してまいります」
詳細は以下をご覧ください。近畿発の人的資本経営が地域の成長を加速する――選ばれる中小企業を可視化し全国へ広める挑戦
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