【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は30日、宇宙の加速膨張と暗黒エネルギーの解明を目指す「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」を米南部フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。ハッブル、ジェームズ・ウェッブに続く大型宇宙望遠鏡で、ハッブルの最大千倍の速さで宇宙を探索する。
開発費を含めた総費用は約43億ドル(約6900億円)。宇宙航空研究開発機構(JAXA)も観測に協力する。観測データは世界の研究者に公開される。
口径2・4メートルの光学望遠鏡のほか、ハッブルの約200倍の能力がある広視野観測装置を搭載。宇宙の遠方から届く光を観測し、大量の天体や銀河を捉える。暗黒エネルギーの謎に迫るとともに、未知の太陽系外惑星10万個の発見も目指す。
JAXAは望遠鏡が地上に送るデータの受信を分担。美笹深宇宙探査用地上局(長野県)の54メートルアンテナに専用の設備を追加した。国立天文台のすばる望遠鏡(米ハワイ島)も協調観測する。
NASAの初代主任天文学者を務めた女性にちなみ名付けられた。













