滋賀県彦根市の彦根城=2025年5月

 文化庁は2日、世界文化遺産の推薦候補を話し合う文化審議会の会合を3日に開くと発表した。滋賀県と同県彦根市が2028年の登録を目指している「彦根城」の推薦の可否を審議する。会合は非公開で、終了後に菱田哲郎世界文化遺産部会長(兵庫県立考古博物館長)らが審議結果を公表する。

 推薦を決めた場合、政府は9月中にも暫定版の推薦書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する。来年2月1日までに正式版を提出し、順調にいけば、28年夏のユネスコ世界遺産委員会で登録審査を受ける見通し。

 日本の世界遺産は現在、今年7月に登録された「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県)を含め27件が登録済み。うち文化遺産は22件。

 彦根城は江戸時代初期に築かれた。天守が現存し、国宝に指定されている。将軍から領地を任された大名が重臣と合議して政治を行う拠点だった「城」の関連遺構が残り、江戸期の「大名統治システム」を象徴する遺産とされる。

 1992年、世界文化遺産推薦の前提となるユネスコ暫定リストに記載された。