ギリシャ・アテネ近郊で米国産LNGを荷揚げするタンカー=5月2日(ゲッティ=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州で天然ガスの価格が高騰している。指標となるオランダTTFは今月上旬に一時、2023年1月以来、3年8カ月ぶりの高値を記録した。中東危機に伴う供給不安が続き、貯蔵量が少ないまま冬を迎えることへの懸念が強まっているためだ。欧州と液化天然ガス(LNG)の調達を競う日本の光熱費上昇につながる可能性もある。

 オランダTTFは今月上旬に一時、1メガワット時当たり75ユーロ台まで上昇した。米国とイスラエルがイランを攻撃した今年2月末までは30ユーロ前後で推移していたが、3月には一時、60ユーロを突破。停戦を受けて値下がりした場面もあったが、攻撃の応酬などで緊張が再燃した7月以降は再び上昇基調にある。