原子力規制委員会は17日の定例会合で、中部電力浜岡原発(静岡県)の耐震データ不正を巡り同社から提出された調査報告書を取り上げた。山中伸介委員長は「不正が露見しないようごまかしている。犯してはならない行為が二重になっている」と中部電を批判した。規制委は報告書の内容も踏まえ、年内をめどに検査結果を取りまとめたいとしている。
報告書は中部電の社外弁護士による調査委員会がまとめ、今月14日に中部電が公表した。地震動評価で虚偽の説明やデータの隠蔽といった不適切行為が複数あったことや、問題を指摘する2回の内部通報がありながら対応が不十分だった実態が明らかになった。
会合では山中氏が「技術者としての倫理観の喪失は明らか」と指摘。地震担当の山岡耕春委員は「周到なつじつま合わせが読み取れる。能力の使い方が間違っている」と批判した。
報告書を受けて中部電は、林欣吾社長や勝野哲会長らが30日付で辞任すると発表したほか、近く浜岡原発3、4号機の審査の申請を取り下げる方針を示している。






