国立環境研究所やスウェーデン・ストックホルム大などの研究チームは17日までに、健康影響が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)のうち、「中性PFAS」に分類される物質が生物の脂肪に蓄積する恐れがあるとして、研究対象を拡大すべきだとする提言を米科学誌に発表した。
環境省によると、PFASは1万種類以上存在するとされる。生物への蓄積に関する研究は、PFOSやPFOAといった肝臓や血液などに蓄積しやすい物質が主な対象だったとチームは指摘。近年、クジラなど野生動物の脂肪から中性PFASの検出報告が増えていることなどから「脂肪組織を考慮に入れなければ、人間や動物の体内に蓄積する量の過小評価につながる可能性がある」と懸念を示した。
中性PFASは湖沼の堆積物や下水汚泥、ハウスダストからも検出されている。一部はポリ塩化ビフェニール(PCB)など国際的に規制されている化学物質と近い性質があり、食物連鎖を通じた生物への蓄積についてもさらなる研究が必要としている。






