首相官邸=東京・永田町

 政府は17日、国家安全保障戦略など安保関連3文書の年内改定に向けた有識者会議を東京都内で開いた。「新しい戦い方」を踏まえた抑止力強化のため、人工知能(AI)の活用を重視する意見が目立った。防衛費の十分な確保を求める声も上がった。出席者らが明らかにした。

 会議では、自律的にロボットを動かす「フィジカルAI」の進展に関し「兵器として利用される可能性への対応を考えていかなくてはならない」との指摘が出た。AIに委ねる部分の明確化を求める意見もあった。

 防衛費を巡っては、有識者から「防衛力強化への予算の確保が後退してはいけない」「国際社会から評価される規模と内容を備える必要がある」との見解が示された。

 原子力潜水艦の保有を求める意見も出た。海上自衛隊の人手不足を考慮すれば現時点で導入は難しいものの「将来的には必要になる」との見方を示す出席者もいた。

 政府側は露木康浩官房副長官らが出席した。次回は10月下旬に開く予定。政府は、有識者会議の提言を踏まえ、年末に新たな3文書を閣議決定する方針だ。