サウジアラビアのムハンマド皇太子=8月24日、パリ(AP=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは25日、サウジアラビアが核兵器開発を推進する可能性を排除できないと米情報機関が分析していると報じた。米政府が議会に提出した文書に分析内容が含まれていた。米サウジが7月に署名した原子力協定に関し、野党民主党議員らに懸念が広がっているという。

 中東ではイスラエルが事実上核兵器を保有。イランも核開発疑惑が絶えず、アラブの盟主を自任するサウジはイランが核兵器を保有すれば自国も核武装すると以前から公言している。

 民主党のマーキー上院議員らは25日の書簡でルビオ国務長官に対し、原子力協定がサウジに「潜在的に核兵器を開発する手段を与える」と指摘。中東での核兵器開発競争を招くことになりかねないとし、協定を破棄するよう訴えた。

 協定は米国がサウジに民生用の原子力技術を提供する内容。同紙によると、サウジのウラン濃縮を認め、最初は濃縮度の上限を5%未満に設定した。ただ、後に上限を20%まで引き上げることを許容する内容も含まれている。