トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

 【モスクワ、ワシントン共同】ロシアの東シベリア・イルクーツク州で2日にペスト対策研究所勤務の20代女性が死亡したことを巡り「ペスト感染が原因」との観測が広がっている。ロシア保健当局は4日、死因は「原因不明の肺炎」と発表。トランプ米大統領は5日、事態を「注視している」とホワイトハウスで記者団に述べた。

 ペストは、皮膚が黒くなって死亡する「黒死病」として恐れられてきた。日本の厚生労働省検疫所によると、現代では抗生物質で治療可能だが、流行が確認される国があり、毎年2千人程度の患者が報告されている。

 イルクーツク州のコブゼフ知事は2日、州内の住民が「特に危険な感染症」に感染した疑いがあると通信アプリに投稿。すべての濃厚接触者が医療観察下に置かれたと説明した。

 イルクーツク州に隣接するブリャート共和国の首長が2日に「ペストで死亡した女性はブリャートには来ていない」と通信アプリに投稿したこともあり、ペスト感染の臆測が拡大した。