熊本地震で段ボール製の簡易ベッドが設置された熊本県宇城市の避難所=8月
 発生1週間後の簡易ベッド設置状況

 熊本地震で避難所を開設する自治体のうち少なくとも5市町で、避難者の簡易ベッド設置完了が発生後1週間を過ぎていたことが11日、各市町への取材で分かった。床での寝泊まりが続くと、体調悪化やエコノミークラス症候群を引き起こす恐れがある。国の指針は最優先事項の一つとして、避難所開設時に簡易ベッド設置を推奨している。

 簡易ベッドには一般に段ボール製や折り畳み式などがある。設置が滞ったのは、自治体の備蓄の乏しさや、国からの支援物資がスムーズに避難所に行き渡らなかったことなどが要因だった。

 7月28日の発生から1カ月以降も避難所を設けていた11市町に尋ねた。発生1週間後の8月4日までに設置が完了し、ほぼ全ての避難者がベッドを使用できたのは熊本市など6市町。八代、宇城、宇土の3市と、氷川、益城の2町は完了が1週間を超えた。

 八代市の担当者は理由を「市の備蓄数が少なかった。国からの物資到着も1週間程度かかり、集積拠点から避難所への配布にも時間を要した」と説明した。混雑する避難所でベッドの展開に難航したこともあった。