西武鉄道は14日、人工知能(AI)で機械を自律的に動かす「フィジカルAI」を搭載したロボットによる変電所での保守作業の実証実験を東京都内で報道陣に公開した。将来的な労働力不足を見据え、広域にわたる電気設備の保守業務で生じる移動時間の削減や、点検データの蓄積による効率的な管理体制の確立を目指す。
ロボットは遠隔操作が可能で、高さ60〜180センチまで伸縮して360度空間を認識できるカメラを搭載し、AIにより変電所の制御盤メーターなどを読み取る。自律走行し、作業員への注意喚起として表情やメッセージを映すためのディスプレーがある。
同社は池袋線や新宿線などの沿線に計34カ所の変電所があり、係員が事務所から移動するのに最大で1時間半ほどかかることもある。ロボットを変電所に常駐させることで日常の点検や異常時に迅速な現場確認ができる。また、映像や温度などのデータを長期的に蓄積することで、設備状況に応じた修繕が可能になる。
同社の担当者は実証実験を通じ「人とロボットの役割分担を見極めていきたい」と話した。








