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【天津(中国)2026年10月14日新華社=共同通信JBN】天津にあるエアバス(Airbus)のA320ファミリー第2最終組立ラインで組み上げられた最初の航空機が、Tianjin Port Free Trade Zone(天津港自由貿易区)で正式に引き渡されました。

 

これは、2008年に最初の最終組立ラインが稼働して以来、エアバスにとって初となる、デュアルライン(2つの組立ライン)体制による航空機の引き渡しです。現在、エアバスが世界で展開する10カ所の最終組立ラインのうちの2つが天津にあります。このデュアルライン体制は、同社の世界的な生産体制における重要な柱となっています。

 

エアバスの天津第2生産ラインに関する契約は2023年4月に締結され、同年9月に建設が始まりました。そして2025年10月に生産が始まり、2026年9月に初の完成機の引き渡しが行われました。

 

本プロジェクトは、契約締結から生産開始までわずか2年半、生産開始から初回引き渡しまでは1年未満で進捗しました。総面積30万8000平方メートルのこの複合施設には13棟の独立した建物が配置され、17のパーキングエリアと6つの引き渡しエリアを備えています。

 

Tianjin Port Free Trade Zoneは、支援政策を組み合わせて活用することで、大型航空機部品の越境輸送や保税航空機の流通に関する規制手続きを簡素化しました。これにより、ナセル統合、客室設備や越境物流を専門とする上流・下流の企業が近隣地域に集まりました。こうした支援により、この新しい組立ラインは稼働直後から安定した生産を実現しました。

 

エアバスの事業拡大は、現地の航空産業チェーンの集積を加速しています。エアバス向け航空機エンジンナセルの主要サプライヤーであるコリンズ・エアロスペース(Collins Aerospace)とサフラン(Safran)は現地に拠点を構えました。これにより、天津で組み立てられるA320ファミリー向けナセルの100%現地調達が実現しました。

 

現在までに、Tianjin Port Free Trade Zoneには100社を超える航空関連企業が集まっており、そのうちの23社はエアバスの事業を直接支えています。最終組立と引き渡し、部品と機器の製造、整備・改修とアフターサービス、そして物流支援の4つの産業ティアが形成されており、これらが一体となって、航空機のライフサイクル全体を網羅する産業エコシステムを構築しています。

 

産業サプライチェーンのための規制関連サービスも強化されました。Tianjin Port Free Trade Zoneは、航空分野の保税メンテナンス規制モデルを中国で初めて導入しました。「時間単位の修理パッケージ」や「標準部品の交換」といった革新的なサービスメカニズムも展開しています。

 

天津税関は、「保税メンテナンスと信用に基づく管理」を組み合わせた連動メカニズムを導入しました。コンプライアンスを遵守して信用度が高い企業は、保税業務における保証金の納付が免除されます。また、規制当局は、公的監督システムと企業のERPプラットフォームを連携させる取り組みも進めました。

 

 

ソース:Tianjin Port Free Trade Zone