~自律的に進化し、出会いと共創を育む空間デザイン~

ソフトバンク株式会社の子会社であるSTATION Ai株式会社(ステーション・エーアイ、本社:名古屋市昭和区、代表取締役社長 兼 CEO:佐橋 宏隆)は、同社が運営するオープンイノベーション拠点「STATION Ai」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2026年度グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせします。
「STATION Ai」は、スタートアップとパートナー企業などが出会い、事業やサービスを共につくりながら、新たな価値を生み出す拠点です。拠点の建築にあたり、人や企業のつながりを育むことを重視し、フロアを連続させた空間や、活動の様子が見える吹き抜けなどを取り入れています。今回の受賞を機に、空間と人との出会いを大切にし、挑戦と共創を後押しする環境づくりをさらに進めていきます。
■受賞概要

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受賞理由(審査委員による評価コメント)
世界の様相が変わり続けている。日本においても、人口減少、少子高齢化、地球温暖化等に伴う自然環境、食料安全保障環境など、これまでとは異なる新たな発想やプロセスで取り組むべきテーマが次々と出てくるのが現在だ。社会課題は専門性を超えて複雑化し、今求められていることは、これまで追求してきた専門性の横連携/コラボレーションだ。本作品においては、同居する企業や人材のマネジメントが今後重要になると思われるが、先んじて、コミュニケーションが取りやすい建築計画とともに、多様な視点や考え方を誘発するきっかけとなるようなアートを取り込むことで、今までにないインキュベーション環境を作ろうとしている姿勢を評価したい。何より、ここで生まれた知の集積が、建築内部に閉じることなく、周辺企業や施設の連携をとることで、エリアの価値向上に寄与する未来に期待したい。


鶴舞公園に隣接するオープンイノベーション拠点「STATION Ai」
建築デザインのコンセプト「Autonomous City 進化を続ける街」
「STATION Ai」は「Autonomous City(自律的に進化する街)」を建築デザインのコンセプトに、人やアイデアが交差し、利用者とともに成長し続ける、街のような空間を目指して建設されました。
人や企業が交わり、互いの技術や発想が新たな挑戦につながる環境を実現するため、空間構成から家具・什器、アート、植栽まで一体に計画しました。
従来のオフィスビルの概念にとらわれず、利用者の創造性を刺激する仕掛けが散りばめられた空間は、利用者の活動とともに進化を重ねていきます。
1. 境界をなくし、出会いと交流を生む
スロープやスキップフロアで各階をつなぎ、館内を移動しながら多様な活動に触れられる空間を構成しました。用途ごとの固定的な区分や間仕切りを減らし、人と人が自然に出会い、会話することで、新たな共創のきっかけを生み出します。カフェ・レストランやホール、アート、オフィスなど異なる機能を連続して配置し、歩くたびに発見がある空間としています。移動そのものが刺激となり、利用者が互いの活動や発想に触れられる、街を歩くような体験を生み出します。
壁や床、天井によって空間を明確に区切らず、空間を緩やかにつなぎ、異なる目的で訪れた人々が自然に交わり、新たな発想や交流が生まれる場をつくります。

フロアを超えて互いの活動が見える境界のない空間
2. 利用者の発想で、空間が進化する
仕事やイベント、休憩など、その時々の活動に合わせて使い方を変えられる空間と、自由度の高い家具を配置しました。「STATION Ai」 のブランドカラーである「7色の虹(Rainbow color)」を家具やファブリックの色彩にも取り入れることで、愛知・名古屋から世界へ羽ばたくスタートアップの未来を空間に重ねています。
また、アートが創造性を刺激し、利用者自身が「場」を使いこなすことで、街のように成長し、進化していく環境を目指しています。空間の使い方を一律に定めず、利用者が自ら考え、手を加えられる余地を残していることも特長の一つです。

利用者自身で組み替えられる可変性を取り入れた空間
3. 鶴舞公園とつながり、地域に開かれる
鶴舞公園から訪れる人々を迎えるテラスや、立体的に配置した植栽によって、公園と建物が連続する景観を形成しています。地域の人々も訪れる場として、施設内の活動と街の日常がつながり、周辺地域とともに発展する拠点を目指しています。建物単体で完結するのではなく、地域の歴史や景観、人々の営みとの関係を大切にしています。周辺の企業や大学とも連携し、スタートアップの成長やコミュニティの広がりを地域へとつなげる、街づくりの視点を取り入れています。

鶴舞公園の緑と調和するSTATION Aiの外観
■担当からのコメント
設計・監理:株式会社石本建築事務所
私たちは、凄まじい速度で革新を続けるスタートアップの活動に追従し、想像を超える多様なつながりを受け止める建築を目指しました。スパイラル状に連続するフロアによって人や機能が緩やかにつながり、利用者の活動や成長に合わせて変化し続けられる環境を実現しています。
開業後、「STATION Ai」は私たちの想像を超える熱量をもって使われており、日々生まれる出会いや挑戦の広がりに、この建築のさらなる可能性を感じています。施設内に拠点を構え、入居者の一員としてこの空間を利用している私たちも、その変化や成長を間近で実感しています。
この賞を励みに、これからも利用者の皆さまとともに、新たな挑戦や共創を生み出し続ける場を育み、社会と産業の発展に寄与するワークプレイスを目指してまいります。
デザイン監修
伊藤 孝紀(名古屋工業大学大学院 建築・デザイン分野 准教授 博士(芸術工学))
「STATION Ai」のデザインでは、美術館のように感性を刺激し、ホテルのように心地よく、図書館のように知的好奇心を育み、商業施設のように賑わいが生まれる、まるで街を散策するような空間を目指しました。行政主導の単なる「ハコモノ」ではなく、多様な人々が集い、偶然の出会いや交流から新たな価値が生まれる場所でありたいと考えています。また、施設の中に完結するのではなく、鶴舞公園や周辺施設とつながり、地域全体の価値を高めるエリアマネジメントの拠点としても機能しています。このエリアが、愛知・名古屋から世界へと虹を架け、新たな挑戦や創造が羽ばたく起点となることを願っています。今回の受賞を、その未来への大きな一歩として嬉しく思います。
「STATION Ai」担当者
有賀 啓佑 (経営企画部 部長)
このたび、「STATION Ai」がグッドデザイン賞を受賞したことを大変光栄に思います。多くの関係者の皆さまに感謝申し上げます。
「STATION Ai」は、ビジネスパーソンだけでなく地域の皆さまも含めた多様な人々が交わり、この地域に新たな価値が生まれることを目指して設計された施設です。施設を利用する皆さまとともに進化し続けることが「STATION Ai」の真の価値だと考えています。今回の受賞を励みに施設の魅力をさらに高め、オープンイノベーション拠点のロールモデルとなることを目指し今後とも邁進してまいります。
■ STATION Aiについて
「STATION Ai」は、スタートアップ企業の創出・育成およびオープンイノベーションの促進を目的にさまざまな支援サービスを提供しています。1,100社を超える国内外のスタートアップ企業やパートナー企業、ベンチャーキャピタル(VC)などの支援機関や大学が参画し、新規事業の創出に取り組んでいます。働きやすいオフィス環境の提供に加え、事業成長をサポートする勉強会やメンタリング、スタートアップ同士のマッチング機会を設け、専門スタッフによるサポートが充実しています。スタートアップが抱えるさまざまな課題を解決するプログラムを提供しています。メンバースタートアップの所在地は愛知県をはじめ、東京や国外などに広がっています。
■ グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設の、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。製品、建築、サービス、システム、地域の取り組みなど、有形無形を問わず、さまざまなものごとを対象としています。受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを社会に広げるマークとして親しまれています。2026年度は第70回の節目にあたります。
https://www.g-mark.org/
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