大阪地裁

 大阪地検特捜部が捜査した業務上横領無罪事件の取り調べで「検察なめんなよ」などの言動をしたのは違法として、特別公務員暴行陵虐罪で付審判決定を受けた元特捜部の検事田渕大輔被告(54)の第8回公判が20日、大阪地裁で開かれ、被告人質問の続きが実施された。田渕検事は、取り調べで厳しい言動をした理由について「強く言えば(相手の)心に響くと思った」と説明した。

 大阪高裁の付審判決定などによると、田渕検事は2019年12月8〜9日、不動産会社プレサンスコーポレーションの社長だった山岸忍氏=無罪確定=の部下だった男性の取り調べで、机をたたき「あなたはプレサンスの評判をおとしめた大罪人ですよ」など叱責や罵倒をしたとされる。

 被告人質問で、検察官役の指定弁護士から一連の言動への認識を問われた田渕検事は「(男性に)どういう声がけをしたらいいか常に迷っていた。付審判決定を受けたので、よくなかったと思う」と供述。裁判官から尋ねられると「襟を正して慎重にすべきだった」と答えた。

 一方、自身の言動について、改めて無罪を主張した。