福岡県議会棟

 福岡県議会の金銭授受疑惑に関し、自民党県議団に所属する井上正文県議が22日、農林水産委員長を務めていた2025年2月に、蔵内勇夫前議長ら当時の県議団幹部らによるゴルフ会の費用として約80万円を負担したと取材に明らかにした。正副議長経験者以外の実名での証言は初めて。疑惑はさらに深まり、県議会の信頼回復は見通せない。

 現在2期目の井上氏は25年春までの2年間、農林水産委員長を務めた。就任後、中尾正幸前副議長ら複数の幹部からゴルフ会の開催を求められたという。これを受け、宗像市で開いたゴルフ会には蔵内、中尾両氏ら幹部5人や委員会の委員4人、県の幹部職員6人が参加した。

 井上氏は自身の分も含めゴルフ代約40万円、飲食と宿泊代約70万円を支払った。県幹部6人を含む一部の参加者から計約30万円相当を受け取ったものの、自民幹部5人の分は全額負担したとしている。「応じなければ委員会の円滑な運営に支障が出る可能性も考えられた」と述べた。