国土交通省は23日、熊本地震による日本製紙八代工場(熊本県八代市)の煙突倒壊事故を受けた調査で、全国の工場などにある高さ60メートルを超える鉄筋コンクリート製の煙突444本のうち、約4割の180本で劣化や損傷が確認されたと発表した。うち60本について事業者は対策を取る予定はないと回答しているが、同省は関係省庁とともに応急的な補修を要請している。
劣化や損傷の内容は、ひび割れや鉄筋の露出、腐食など。国交省担当者は「軽微なものも含んでいる」と説明。ただちに安全性が低いとまでは判断できないとして「自治体とも連携し事業者に対策を促す」と話した。
建築基準法の施行令の改正で2007年6月20日以降、建設時の構造計算などが義務付けられた。改正前に設置された398本では44%に損傷や劣化があったのに対し、改正後の46本は11%にとどまる。古い煙突のメンテナンスが課題であることが浮き彫りとなった。





