ブラジルのルラ大統領(左)とフラビオ・ボルソナロ上院議員(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】ブラジルで25日、大統領選決選投票が行われ、選挙管理当局は通算4期目を目指す左派ルラ大統領(80)が勝利したと発表した。親米右派フラビオ・ボルソナロ上院議員(45)は惜敗した。開票率99%で得票率はルラ氏が51・75%、ボルソナロ氏が48・25%だった。

 トランプ米政権が中南米を含む西半球で覇権を求める「ドンロー主義」を鮮明にする中、中南米では親米政権が相次ぎ誕生し、右派が伸長した。経済格差が激しいブラジルで「貧者の味方」として人気を集めるルラ氏が歯止めをかけた形だ。

 4日の第1回投票ではボルソナロ氏が首位、ルラ氏が2位だった。新大統領は来年1月5日に就任し、任期は4年。有権者数は約1億5800万人。悪天候などのため投票時間は当初予定より2時間延長された。

 ルラ氏は低所得層への支援拡充や重要鉱物の保護、国防強化を提唱。中国やロシアなど主要新興国でつくるBRICSの枠組みや、新興・途上国グローバルサウスを重視する姿勢だ。