名古屋市議会委員会で、市民税の減税率拡大を見送ると表明した広沢一郎市長=5日午前

 名古屋市の広沢一郎市長は5日、市民税の減税率を5%から10%へ引き上げるとの自身の公約について、2027年度も実施を見送ると表明した。市議会委員会で「市民に素直におわび申し上げたい。厳しい財政状況が続いている」と述べた。

 市は、河村たかし前市長が在任していた12年度から市民税5%減税を実施。広沢氏は24年の市長選で政策の継承と10%への減税率拡大を掲げたが、26年度もアジア・アジアパラ大会の経費捻出などのため見送っていた。

 市が5日公表した財政収支見通しによると、27年度は1兆6026億円の歳入の一方、歳出は1兆6471億円で、445億円の不足となる見通し。