立法会の民主派元議員、区錦新氏の判決公判後、初級法院を出る護送車=6日、マカオ(共同)

 【マカオ共同】マカオの初級法院(地裁)は6日、敵対組織と協力し中国の政権転覆を企てたとして国家安全維持法(国安法)違反などの罪に問われた立法会(議会)の民主派元議員、区錦新氏に懲役12年6月の判決を言い渡した。反中国活動を取り締まるため2009年に施行された同法の違反で、区氏は初めて起訴されていた。

 初級法院によると、区氏は23年5月より前からマカオ以外を拠点とする敵対勢力と共謀、政権転覆を主張する内容の情報を拡散するなどし、マカオ住民の中国政府に対する憎悪をあおろうとした。23〜24年には外国の政府などに中国、マカオ両政府への敵対的行動を取らせるなどした。

 判決は公開され、市民や区氏の家族ら計数十人が傍聴した。関係者によると、傍聴席の数や入廷できたメディアは限られた。マカオへの入境が拒否された記者もいた。

 区氏の妻、鄭妙珊さんは「裁判は政治的で、人格を辱めるでっちあげの迫害だ」とのコメントを出した上、取材に対して判決は受け入れられないと述べた。