シカ肉を使った料理を振る舞う髙木正浩さん(左)と香那さん=本巣市山口、道の駅織部の里もとす

 岐阜県本巣市山口の道の駅「織部の里もとす」の6次産業ブースに出店しているジビエ料理工房「風の蛍」で、髙木正浩さん(60)と次女の香那さん(35)が市内で捕獲したシカの料理の開発、提供を続けている。出店から1年で、串焼きやオープンサンドはリピーターも多いという。髙木さん親子は「ヘルシーで食べやすく、いろんな料理でイメージを変えたい」と語り、地元のジビエ料理の発信に意気込んでいる。

 同市出身の正浩さんは20代でインド料理の道に進み、ネパール人の同僚からジビエ料理の心得を学び、50代で地元の猟友会などでつくる「里山ジビエ会」で加工を手伝うようになった。自宅で調理するうちに魅力を感じ、昨年5月から「風の蛍」で料理を提供している。店名は本巣にホタルが多く生息することにちなんだ。

 正浩さんは、油が少ないシカ肉の生かし方を考える中、シカ肉版のコンビーフ「コンベニソン」を開発し、オープンサンドやパスタに使用して提供している。そのほか、店では串焼きやカレーが人気で、岐阜、愛知県内からの来店客も多い。

 市内では、シカ肉を食べられる店がレストラン数軒に限られ、ジビエ料理が盛んな県内の他市町村に比べると少ないという。6次産業ブースは、地元の企業や生産者が出店可能で、新商品をPR、販売している。現在、「風の蛍」が出店している。

 出店当初から父の正浩さんを手伝う香那さん。「毎週のように来てくれる人もいる。シカ肉のおいしさをたくさんの人に知ってほしい」と願っている。