気象庁は23日、岐阜・長野県境の御嶽山(3067メートル)の噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」から1の「活火山であることに留意」に引き下げた。1となるのは今年2月23日以来、4カ月ぶり。

 気象庁地震火山部によると、マグマや熱水の移動をうかがわせる火山性微動や火山性地震は3月中旬以降、落ち着いており、山体膨張も停滞。火山活動は静穏な状態に戻る傾向にあり、剣ケ峰南西斜面の地獄谷火口から約1キロの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断した。ただ、火口内では突発的に火山灰などの噴出が発生する可能性があるとして、引き続き注意を呼びかけている。

 噴火警戒レベルの引き下げに伴い、7月1日午前10時をめどに一部登山道を除いて立ち入り規制が緩和され、剣ケ峰山頂への登山も可能になる見通し。御嶽山火山防災協議会が近くホームページで告知する。

 立ち入り規制域にかかっていた山小屋「二の池ヒュッテ」(下呂市小坂町)を営む女性は「オープンは遅れるが、夏山シーズンに開けられそうでよかった。頑張って今から準備します」と話した。

 御嶽山は今年2月23日、火山性微動や地獄谷の隆起、1時間当たり最大80回の火山性地震が確認され、警戒レベルが4年10カ月ぶりにレベル2に引き上げられていた。2014年9月の噴火では58人が死亡し、5人が行方不明となっている。