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「家の中がカオス」オンライン授業 学習機会は確保も親のフォロー必須



10月からの全面再開に向けて話し合う教員ら=28日午後2時10分、岐阜市切通、長森南小学校
10月からの全面再開に向けて話し合う教員ら=28日午後2時10分、岐阜市切通、長森南小学校

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が30日に明ける。第5波では子どもの感染増が顕著で、特に10歳未満の増え方が大きく、岐阜県内の感染者は、第3波の4倍を超える759人に達した(27日時点)。学校現場では感染対策をしつつ学習の機会を確保するため、分散登校やオンライン授業、学校行事の中止などが続いた。異例の日々を児童や保護者はどう思って過ごしたのか。

◆全面再開、児童の変化注視

 岐阜市は夏休み明けの8月末以降、学級を2グループに分け、1日交代での登校を実施。登校しない日はオンライン学習をする「ハイブリッド型」での学校運営を行った。

 同市の長森南小学校では28日、10月からの全面再開に向けた教員会議を実施。平川正夫校長が「子どもも保護者も不安な2学期のスタートだったと思う。全面再開後は、児童の表情の変化を見逃さず、できるだけ多くの学校行事の実施に努めたい」と話し、打ち合わせを進めた。

◆オンライン授業、昼食のために仕事休む

 オンライン授業について、同小6年生は「友達と教え合いもできないし、通信トラブルが多くて大変だった」と振り返る。「もしまた感染が広がっても、みんなで気をつけながら、全員で一緒に授業を受けたい」

 小中学生の子どもがいる岐阜市の40代女性は「家の中がカオスだった」と明かす。複数の子どもが同じ部屋で授業を受けていると、それぞれ集中するのも難しい。親のフォローは必須で、昼食の用意のため仕事を休まざるを得なかった。「先生も大変だろう。家庭でのフォローが前提のオンラインはやめてほしい」

 小学6年、中学3年の子どもがいる大垣市の自営業女性(48)は「少年団や部活がないため、子どもたちの体力が落ち、ストレスもたまっていた。2年近くもこんな状態で、本当に気の毒」と語り、「解除後は、子どもらしい生活を送れることが希望」と述べた。

◆学校行事での感染危惧

 中学1年、高校2年の子どもを持つ羽島市の助産師(45)は、学校が始まることで「危機感が薄れないか」と懸念。「生活に規則性がなくなり、学習にも悪い影響が出た」と全面再開に賛成だが、「秋は大会や文化祭など、行事がめじろ押し。また感染が広がってしまうのでは」と心配する。「子どもから大人への家庭内感染も聞く。私自身医療職のため、感染はもちろん濃厚接触もご法度。現状の感染対策を学校が保護者にしっかり示してほしい」と望んだ。

 岐阜市に住む保護者(40)は8月の終わりごろ、中学生の子どもが感染したという。「オンライン授業のおかげで学習に遅れが出ることはなかったが、学校に行きたがる子どもを見ると複雑な気持ちだった」と振り返った。

カテゴリ: 教育 新型コロナウイルス 社会