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史上初、中学生プロe棋士誕生「藤井四冠のように勝つ」 リアルタイムバトル将棋



二つ目のタイトル獲得へ意気込む篠田怜桜さん(右)とプロe棋士として活躍を誓う山口修生さん
二つ目のタイトル獲得へ意気込む篠田怜桜さん(右)とプロe棋士として活躍を誓う山口修生さん

 岐阜県安八郡神戸町の中学1年、篠田怜桜(れお)さん(13)と岐阜市の中学2年、山口修生(しゅな)さん(14)が、オンライン対戦ゲーム「リアルタイムバトル将棋」のプロe棋士に史上初めて認定された。10月に名古屋市で開催されたプロ選抜大会で上位4人の中に入り、日本eスポーツ連合のプロライセンスを獲得した。将来もプロe棋士として活躍を夢見る2人は「本将棋の藤井聡太四冠のようにタイトルを取りたい」と誓う。

 プロ選抜大会を勝ち抜いた4人によるタイトル戦「電棋戦」では、篠田さんは全勝で優勝し、史上初のタイトルホルダーとなった。山口さんは本将棋のプロ棋士でもある星野良生五段を破り3位に入った。

 篠田さんは小学3年から将棋を始め、週3回教室に通って腕を磨く。昨年柳ケ瀬商店街(岐阜市)のイベントでリアルタイムバトル将棋に触れた。元々ゲーム好きで、すぐに実力を伸ばした。序盤から角交換し、乱戦に持ち込む攻撃的な棋風で、短時間で好手を見極める。電棋戦の直前に、コントローラーが壊れるアクシデントに見舞われながらも動じることなく、持ち前の力強い差し回しを披露し、悲願の初代王者になった。「一番好きなゲームでプロになれたのはうれしい」と笑顔を見せる。

 山口さんは小学2年から将棋を始め、女流棋士になった姉の仁子梨(にこり)さん(19)、稀良莉(きらり)さん(16)と、腕を磨いてきた。小学6年でプロ棋士の登竜門である奨励会に挑戦したが合格できず、一度は将棋の夢を諦めかけていた。昨年2月、リアルタイムバトル将棋と出合った。元々早指しが得意。素早く指すことが求められるゲームの将棋で本領を発揮した。受けの棋風で、中飛車を得意とする。憧れの棋士は同じ振り飛車党の菅井竜也八段で、棋譜並べで参考にしていた。

 1学年違いの2人はゲームの盤を挟むと「絶対に負けたくない相手」と語るライバルだが、プライベートでは「れお君」「やまちゃん」と呼ぶ親友で、家で遊んだこともあるという。次のタイトル戦は来年2月、県内で行われる「銀星戦」で、篠田さんは二冠を目指し、山口さんは雪辱を狙う。

 リアルタイムバトル将棋は岐阜市加納寿町のゲームソフト開発「シルバースタージャパン」が手掛け、通常の将棋をベースに先手後手の区別がなく、連続指しを有効とするなどの独自ルールを組み合わせた。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のソフトとしても発売され、小学生から40代まで幅広く人気を集める。

 篠田さんは将来、シルバースタージャパンに入社してゲームを開発する夢があるといい「面白いゲームでみんなを楽しませたい」と目を輝かせた。

カテゴリ: エンタメ スポーツ