協働ロボットを取り入れた職場をイメージした展示。人間が近づくと、ロボットの動きがゆっくりになる=高山市松之木町、KYOEI ROBOT Lab.

 機械設計製造の共栄製作所(岐阜県高山市松之木町)は、人と一緒に作業する「協働ロボット」を取り入れた職場を提案する展示場「KYOEI ROBOT Lab.」を同町に開設した。協働ロボットを身近に感じてもらう狙いで、企業だけでなく興味のある学生などにも開放する。

 協働ロボットは、人の動きを感知して動作のスピードを緩めたり停止したりするため、人とロボットが同じ場所で作業できる。従来の産業ロボットよりも繊細で柔軟な動きができ、これまでロボットの導入が難しかった医療品や食品の製造、サービス業で取り入れられているという。

 同社の折敷地(おしきじ)淳社長によると、人の代わりに導入することで職場の密集や密接を避けられ、新型コロナウイルス対策の観点からも注目が高まっている。

 協働ロボットと周辺設備をリモートで管理するシステムを同社が開発。機器の不具合などが発生した際には、その前後数秒間の映像とプログラム内容がプログラマーに自動送信される。プログラマーは現地を訪れることなく原因を解析し、修正したプログラムを送り返す。これにより復旧までの所要時間や人同士の接触を大幅に削減した。

 展示場では、製造業を想定した生産ラインを展示している。工作機械大手のファナック製の協働ロボットが人の近くで製品の検品や箱詰めを行い、遠隔操作によりトラブルから復旧する様子を見ることができる。折敷地社長は「協働ロボットについて多くの人に知ってもらい、導入のハードルを下げたい」と話す。

 見学の申し込みは共栄製作所、電話0577(33)0950。