工藤康生主将に千羽鶴を渡す児童=瑞浪市土岐町、瑞浪高校 

 第104回全国高校野球選手権岐阜大会に出場する瑞浪高校硬式野球部を応援しようと、瑞浪小学校(岐阜県瑞浪市北小田町)の放課後児童クラブ「すずめっこ学童クラブ」の児童が、同市土岐町の同高を訪れ、ナインにサプライズで千羽鶴をプレゼントした。子どもたちからの激励にナインは「頑張ろうという思いが一段と強まった」と気持ちを引き締めた。

 昨年12月、同クラブの児童60人と部員は、キャッチボールや鬼ごっこをして交流し、ナインは寄せ書きしたボールをプレゼントした。児童は心に残る思い出のお礼として、夏の大会の激励のために千羽鶴を贈ることを決め、数カ月間かけて、みんなで少しずつ鶴を折った。

 千羽鶴には「ホームランをいっぱいうってください」「ゆうしょうできるように」などと、ナインに向けた“七夕のお願い”を書いた短冊も付けた。ともに3年生の代表児童が届けた。

 何も知らなかったナインは、突然やってきた子どもたちからの贈り物に顔をほころばせた。代表児童は「楽しんで野球をやってほしい。けがをしないでプレーしてほしい。一羽一羽の鶴にはみんなの気持ちがあります」と手紙を読んだ。

 工藤康生(こうせい)主将は「僕たちのために、わざわざ学校に来てくれて本当にうれしい」と話し、児童に勝利を誓った。同高は10日に斐太高と対戦する。千羽鶴は、試合会場のKYBスタジアム(可児市)スタンドに飾られる。同クラブの児童たちも応援に駆け付ける予定だ。