教員を目指す岐阜女子大生たちは、新型コロナウイルス感染拡大による臨時休校が終わった6月から毎週2回ずつ、岐阜県山県市高富の高富小学校内の消毒ボランティアを続けてきた。夏休み後は教育実習などで忙しくなり、現在は小学校から応援要請があれば対応する形だが、可能な限り応えようと寄り添い続けている。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」4年生26人と3年生23人は、交代で10人ずつくらいが児童が帰宅した後の小学校を訪問。互いに体調を確認して手を消毒した後、手袋をしてアルコールスプレーと布巾を持ち、教室を回って机の上や椅子を丁寧に拭いてきた。
きっかけは、同大で初等教育を指導している松井徹准教授が大村統子校長から聞いた小学校教職員の窮状だった。PTAなどの協力はあるが、日中活動できる支援の人数は限られている。松井准教授は「まず、学生が子どもたちのためにやりたいと願ったことがうれしかった」と喜ぶ。
学生たちにとっても、学校現場で身をもって学ぶ機会は重要だ。コロナ禍で授業はリモートとなり、本年度は教育実習も授業で代替が可能になるなど、学校教育を体感する機会が大幅に減った。消毒ボランティアは、教員の仕事を改めて考える好機にもなった。
大村校長も「大学生のボランティアは、本当に助かっている」と感謝する。協力に応え、教育実習の代替授業に役立つよう自身や養護教諭らの講話をDVDに収めた。さらに、教員免許取得の教材として研究授業の教員の指導を録画した。学生も学校も、互いに役立ち支援となる連携がかみ合った。
一般に大学生のボランティア活動は、交通手段や授業との兼ね合い、卒業までの期間限定など条件が多く、継続には多くの参加が求められる。子どもの学習支援など学生ボランティアを推進している県環境生活部は、新聞やウェブで発信するほか、大学が加盟する「ぎふ学生ボランティア・地域活動ネットワーク推進協議会」に情報を提供しているが、手応えは薄い。コロナ禍で、ますます活動は難しい。
その中で臨機応変に実現した清掃ボランティア。松井准教授は「大学に近い岐阜市や山県市の小中学校とは、コロナ禍以前から交流してきた。自治体の学習支援活動などに学生が協力し、教育実習を受け入れてもらうなど、連携を密にしてきたからこそ、緊急事態に対応できた」とみる。
参加した3年生飯田花純さんは「子どもの命を守るのは、一貫して教員のやりがいだと思う」と実感した。コロナ禍によって、教員が子どもたちに向き合う時間が、いかに貴重か、痛感する機会となった。










