大きな窓から新緑も楽しめる薬湯風呂=養老郡養老町、千歳楼

 岐阜県養老郡養老町の養老公園内にある国登録有形文化財の老舗料理旅館「千歳楼(せんざいろう)」が、クラウドファンディングで募った資金を元に、新たに浴室を整備し、江戸時代に同旅館で行われていた伊吹山の麓で採れた薬草などを使った「薬湯風呂」を始める。

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 旅館は江戸時代中期に創業し、薬湯風呂は1771年に始まったとされるが長く途絶えていた。

 新しい浴室は浴槽や壁にヒノキがふんだんに使われ、大きな窓からは新緑の養老山が見える。窓などの建具は以前からあったものを使用し、レトロな雰囲気も味わえる。

 クラウドファンディングは浴室整備の資金調達のために実施し、400万円の目標額に対して224人から502万9千円が寄せられた。これまで1カ所の浴室を貸し切りにして交代で利用していたが、今回新たに男湯と女湯計2カ所を整備したことで、好きな時間に入浴できるようになる。

 14日には開湯式があり、神事に続いて大橋孝町長ら来賓に風呂が披露された。同旅館8代目主人の吉岡洋さん(53)は「薬湯風呂が復活できたのは地域の皆さんやクラウドファンディングの支援者らのおかげ。次の世代に引き継ぐ一歩であり、愛される宿を目指す」と述べた。