被災地に「忘れていない、と伝えたい」と語る新井理玖さん=岐阜市柳津町上佐波、アトリエぼく色

 出会った相手に即興でメッセージを書き添えた水彩画を描く「ことば絵」作家新井理玖さん(22)=岐阜市柳津町上佐波=が、東日本大震災から10年を機に、高校時代に訪れた宮城、福島の両県を再訪問するプロジェクトを立ち上げた。被災者に「忘れていない」とのメッセージを届けたいといい、クラウドファンディング(CF)で交通費などの資金を募っている。

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 新井さんは加納高校美術科を卒業。「atelier(アトリエ)ぼく色」を立ち上げ、創作活動をしている。5年前、宮城県石巻市の介護施設や仮設住宅を訪れ、被災者約20人と触れ合い「ことば絵」を贈った。震災10年に合わせ「今も忘れていないというメッセージを伝えたい」と7~9月の再訪問を決意。「50~100枚のことば絵を現地の人に贈りたい」としている。

 さらに「被災地の人々が乗り越えてきた10年間の生きざまや言葉には、強い力があるはず」と考え、現地の人のメッセージを自身のことば絵に載せる"共作"も企画。現地での活動は随時、CFサイトや会員制交流サイト(SNS)で報告するという。

 CFの期間は6月1日まで。目標金額は70万円で、材料費や宿泊費、交通費などに充てる。新井さんは「CFだからこそ、皆さんの思いと一緒に東北へ行ける。ぜひ協力してほしい」と話す。CFは大垣西濃信用金庫の協力で、READYFOR(レディーフォー)を活用。一口千円から。