ピアノなど楽器演奏も楽しめる民泊施設「縁音」を紹介する経営者の石井さん夫婦=大垣市赤坂町
金生山の中腹に残っていた古民家を改装した「縁音」。見晴らしもいい立地が特徴=大垣市赤坂町

 兵庫県宝塚市から岐阜県大垣市赤坂町に移住した夫婦が、音楽を自由に楽しめる民泊施設を開いた。大垣のまちをはじめ濃尾平野を見下ろせる、金生山の中腹にある古民家を改装した建物で、名前は「音をつむぐ宿~縁音(えんね)~」。備え付けのピアノ演奏を楽しめるほか、持ち込んだ楽器の練習もでき、2人は「関西や名古屋からのアクセスもいい。気兼ねなく音楽や観光を楽しむ拠点にしてほしい」と話している。

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 民泊施設を開いたのは、石井克哉さん(59)と志保さん(47)。高校の教諭だった克哉さんは「以前から田舎暮らしに興味があった」として、夫婦で各地の物件探しを続けていた。関西のほか、長野や山梨など各地を回ったが思い通りの物件が見つからず、たどり着いたのが今回の大垣市の物件だった。

 物件の築年数は不明だが、少なくとも戦前にはあった建物。明星輪寺へ続く道沿いにあり、店舗として使われた形跡があるという。住宅として使える2棟のほか、倉庫などが残り、自然にも恵まれた立地に、石井さん夫婦は「面白い物件を見つけた」と振り返る。その後、市の移住などを担当する部署の仲介で持ち主と交渉。昨年3月に早期退職し、大垣へと移住した。

 2人とも、ホルンやチェロなどの演奏を楽しむ愛好家ということもあり、自宅と隣接する1棟を、音楽をテーマにした民泊施設に改装。8月末にオープンした。

 柱やはりなど歴史を感じさせる建材は残しつつ、快適に宿泊できる場所に改装。また、1階にはチェコのペトロフ社製のピアノを据え付けている。周囲には民家が少なく、深夜や早朝以外は建物内で楽器を演奏できるのが大きな特徴。

 克哉さんは「自然や歴史にも恵まれた場所で、地元の人にも後押ししてもらっている。一軒家という場で思う存分演奏を楽しんでほしい」と、志保さんも「自分たちも楽器練習の場は悩んでおり、こういう場を探していたのかも。泊まる人それぞれの楽しみ方がある場所」としている。

 料金は当面、オープニング価格として、2人以上の宿泊で1人1泊9千~6千円に設定。コロナ禍の影響で、しばらくは受け入れを1日4人までの1組としている。ピアノ使用時は別料金が必要。問い合わせは縁音、電話0584(47)9275。