笠松競馬出身の名馬・オグリキャップの孫に当たるミンナノヒーロー(牡4歳)が待望の初勝利を飾った。昨年5月、左前脚を骨折し、中央競馬ではデビューを果たせないまま登録抹消となったが、今年2月、地方競馬・岩手で再出発。引退のピンチを乗り越えて2戦目で圧勝し、全国のオグリキャップファンや笠松競馬関係者を喜ばせた。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」ミンナノヒーローの母はオグリキャップ最後の産駒ミンナノアイドルで、父はゴールドアリュールという血統。現役競走馬では、ただ1頭のオグリキャップの孫となる。脚元の不安からデビューは4歳春と遅れたが、パドックで頭を下げてぐいっと踏み込む力強い姿や毛づやは祖父そっくり。
生産した佐藤牧場(北海道新冠町)では「オグリキャップの血脈を絶やさず、継承していきたい。何とか勝利を」と育成。オグリ血統ロマンの細くなった糸をつないで、レースに出走させることができた。
4月の水沢競馬場(岩手県)でのデビュー戦(C級)では、元中央オープン馬マイネルネーベルと大接戦の末2着。今月9日の2戦目では単勝1・0倍と人気を集めた。村上忍騎手の騎乗で先行策からリードを広げ、後続に3秒以上の差をつけて逃げ切り、第1レースで重賞並みの拍手が沸いた。
この1勝で村上騎手は地方通算3500勝を達成し「能力面では今後すごく楽しみな馬。自分の記念の勝利と重なったが、強い内容で勝ってくれてほっとしている」と満足そう。
岩手で3勝すれば中央に復帰できる。佐藤祐司調教師は「過去に2度骨折しているが、いい競馬をしてくれた。ファンが多い馬で、中央の舞台に立たせてあげたい」と意欲。兄は中央3勝のストリートキャップ(引退)で、1歳下の妹レディアイコ(美浦)もデビューを目指している。
オグリキャップ像が立つ笠松競馬場では、騎手らの馬券購入問題など不祥事続きで4カ月以上もレース中止が続いているが、ミンナノヒーローの快走は関係者に「元気」を送る明るいニュース。ファンも「素晴らしい走りで、次走が楽しみですね」と期待。中央復帰を目指すミンナノヒーローは、オグリ一族を応援するファンの「希望の星」でもある。









