これははやりそうだ
本題の「とんかつにジャムは合うのか」を検証すべく、恐る恐る柿びしおをとんかつに付け、口に運んだ。なるほど。かなり合う。柿の甘みがかつのジューシーさを際立たせていて、後味はさわやか。想像を超えるほどのおいしさだった。みそかつ愛が揺らいでしまう。これは、はやりそうだ。
柿びしおはどうやって生まれたのか、担当者に話を聞いてみると、柿びしおは傷などがついて出荷できない柿でできているという。県内外の料理研究家で構成される「柿ラボ」は、JAぎふの黒野農産物流通センター(岐阜市下鵜飼)などに集まる規格外の柿に着目。年間を通して愛される柿商品を作るとともに食品ロスを防ごうと、今春から試行錯誤を重ねてきた。
作る人はキュウリ推し
製造は、社会福祉法人いぶき福祉会の生活介護事業所「第二いぶき」(同市出屋敷)が手がける。柿に米こうじとしょうゆ、みりんを加え、米こうじの粒の溶け具合を確認しながら時間をかけて熱を通すことで、みそのような和の香りと上品な柿のうま味を引き出している。メンバーの山元美穂さん(38)は「キュウリにつけるとおいしい。みんなにおいしく食べてほしい」と教えてくれた。
販売までのコーディネートを担った老舗油卸業の山本佐太郎商店(同市松屋町)の山本慎一郎社長は「柿びしおはとんかつや白米など、何に付けても合う。1家に1瓶どうですか」と自信満々だ。
柿びしおは、岐阜の食文化をPRするイベント「日本食文化会議全国大会岐阜」(11月3日~11月6日)の開催に合わせ、岐阜市湊町のセレクトショップ「長良川デパート」や、山県市東深瀬の地元特産品が並ぶ複合施設「山県ばすけっと」などで11月上旬から発売する。問い合わせは、社会福祉法人いぶき福祉会第二いぶき、058(229)6464。
桂川景(かつらがわ・けい) 2022年度入社。警察担当を経て、デジタル報道部に所属。1番好きなみそかつは、大学時代にアルバイトをしていた店のみそかつ定食。ねっとり系のみそが好き。






