Q.5月から8月上旬までの間、岐阜県美濃加茂市の木曽川堤防を夜間にウオーキングしていると、ヒゲが長くて細長い茶色のガのような虫が街灯にたくさん集まっているのを見掛けましたが、お盆過ぎからはぱったりと姿を消しました。体長は3、4センチぐらいです。あの虫の種類は何ですか。川と関係がありますか。(美濃加茂市・50代女性)
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」◆川で育ったトビケラの成虫
A.美濃加茂自然史研究会に聞きました。一見ガのようですが、恐らくトビケラの仲間で在来種ヒゲナガカワトビケラが多いのではないかと思います。新型コロナウイルス感染症の影響で夏祭りが中止になっていますが、河川近くに露店が並ぶと、明かりを目がけて集まってきます。幼虫の時期はイモムシのような形をして河川で過ごし、成虫になると水中から飛び立ちます。
子どもたちが河川に入り水生生物を観察して水質を調べる「カワゲラウオッチング」で、トビケラの仲間は「きれいな川」や「わりときれいな川」に住んでいる指標とされます。美濃加茂市の木曽川は、少なくとも「わりときれいな川」だといえます。
長野県の伊那谷では、渓流の水生昆虫をザザムシと呼んで食用としています。多くはヒゲナガカワトビケラの幼虫で、主に甘露煮にして食べられます。天竜川漁業協同組合によると、ザザムシ漁は12月1日から2月末。幼虫が大きく成長する頃で、冷水で身が締まり脂も乗るからだそうです。台風や大雨で川床が荒れると幼虫が流されてしまい、捕れる量が少なくなるといわれています。
世界的な人口増加と食料不足の予測を背景に近年、新しいタンパク源として昆虫食が注目されています。岐阜県でもイナゴやヘボ(クロスズメバチ)など昆虫食の文化がありますが、人の暮らしを支えてきた虫ともいえます。
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