FC岐阜×今治=後半ロスタイム、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ岐阜のMF川西(10)=長良川競技場

 明治安田J3第21節第1日は2日、長良川競技場などで2試合を行った。FC岐阜は2-1で今治に競り勝ち、3試合ぶりの勝利を挙げた。通算成績は10勝1分け8敗の勝ち点31、順位は暫定6位。

 岐阜は後半に一度追い付かれたが、1-1の後半ロスタイムにMF川西がこの日自身2ゴール目を決めた。

 YS横浜は3-1で鹿児島を破った。

 次節の岐阜は10日、敵地のPikaraスタジアムで讃岐と対戦する。

◆劣勢耐えた、信じてつないだ

 コロナ下なのを忘れるほどスタジアムが興奮に包まれた。FC岐阜は後半ロスタイムに決勝点を奪い、連敗を2で止めた。そして、後半戦のホームでは3試合目で初勝利だ。

 8分の長い後半ロスタイムも終わりが近づいていた。相手の攻撃をしのぎ、GK松本拓からのゴールキックを粟飯原が頭で競り勝つ。右サイドの窪田に渡ってクロスを上げる。近いサイドで相手DFにボールが当たってこぼれると、川西が「GKが出てくるのが見えた」と浮かせたシュートでゴールネットを揺らした。

 桐畑が負傷し、前節から出場する松本拓は一気に敵陣に蹴り出し「窪田、粟飯原、川西が前に走り出してくれているので、向かい風だったが、足を振り切った。粟飯原は競り合いの強さを生かし、窪田も信じて裏に抜け出して、(川西)翔太が最後に押し込んだ。おのおのの強みが生きた」とうなずいた。

 まもなく試合終了のホイッスルが鳴ると、川西、三ツ田らがピッチに倒れ込んだ。「それが試合を物語っている」と松本拓。浴びたシュートは10倍の20本。立ち上がりはウイングバックの背後のスペースを何度も突かれ、終盤は相手のパワープレーをクリアでしのぐのが精いっぱい。ゴールの枠をたたき、救われたこともあった。岐阜のシュートはゴール場面だけ。後方から攻撃を組み立てられず、簡単にボールを失った。

 内容は褒められたものではないが、J2昇格に向けて必要なのは勝利。川西と松本拓は「勝ててよかったの一言」。攻撃の要、柏木を欠く中、勝負の10月の初戦を劇的な勝利で飾った。乗っていけるか。次戦がより重要になる。