赤い実を付けたナナカマドが覆う木道を歩く参加者ら=飛騨市河合町天生、天生湿原
湿原を囲む広葉樹の森は紅葉が深まる=飛騨市河合町天生、天生湿原

 岐阜県飛騨市河合町と大野郡白川村境の天生峠一帯に広がる天生県立自然公園の紅葉が、日ごとに華やかさを増している。探勝路を行く人たちは、赤く染まる湿原から黄色く輝くような森の奥へと足を進める。

 公園は標高1289メートルの天生峠辺りの高地にある。峠から少し登った天生湿原は真っ赤な実を付けたナナカマドに縁取られ、色付いたハウチワカエデやツタウルシが赤く彩る。花の季節は盛りを過ぎたが、木道の傍らでエゾリンドウが紫色の花を咲かせていた。

 湿原から広葉樹の森に向かうと甘い香りが漂う。カツラの黄色くなった葉が放つ香気で、キャラメルを思い起こさせる。森にはブナ、カツラ、トチノキの巨木が並び、黄葉が深まりつつある。「カツラ門」と言われるカツラの巨木群は葉を減らし、太い幹が自然の造形を見せていた。