ヒノキのペットテーブルでご飯を食べる猫(大蔵木工所提供)
間伐材のヒノキを使ったペットテーブルをPRする大蔵衛社長=中津川市駒場、大蔵木工所

 岐阜県中津川市駒場の大蔵木工所が手掛けているヒノキの間伐材を使ったペットテーブルが、愛犬・愛猫家の心をつかんでいる。伝統工芸のろくろ細工の技術を注いでナチュラルに仕上げたペット向けの商品。大蔵衛社長(45)は「林業や木工業に興味を持つ人が増えるきっかけになるといい」と期待する。

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 同木工所は、輪切りにした丸太を削り出して加工するろくろ製品を中心に販売しており、国道257号沿いにある店内には丸く成形された皿や茶わん、お盆などがずらりと並ぶ。そんな店内の一画にあるのがヒノキの中心部をくり抜いた円筒状のペットテーブルだ。

 「昨年の夏ごろに中島工務店(同市加子母)から住宅展示場で販売したいという話をもらい、製作することになった」と振り返るのは大蔵社長。丸太の形状を残した商品開発の提案に応え、ヒノキの間伐材を素材に商品化した。使用中に木が割れるのを防ぐために芯をくり抜いて、食器が収まるサイズにした。また木皮が少し残るくらいに磨き上げ、仕上げにウレタン塗料を塗っている。

 納入先の住宅展示場はもちろん、店頭やインターネット販売でも好評で、小型犬・猫向けの商品(税込み4千円)に加え、今月末から中型犬向けの商品(同5500円)を投入した。負担の少ない姿勢でご飯をあげたい飼い主や木の柔らかな見た目に引かれた飼い主から人気という。大蔵社長は「来店したお客さんの車内からペットの鳴き声が聞こえたら勧めるようにしている」と工夫を話す。

 実は丸太を削って自然乾燥させる際に2割程度の丸太に割れが生じる。使う分には問題ないが、不良品だと思う人がいると考え、商品にはしていない。「乾燥によって割れが出るのは自然なこと。割れがあっても良いという人がいれば商品に仕上げたい」とニーズを探る大蔵社長。「木の性質や間伐の必要性にも関心を持ってもらい、『木製品が好き。木っていいね』と言ってくれる人が増えるといい」と話している。

 問い合わせは同木工所、電話0573(66)7007。