冷凍ラーメンの自動販売機を披露する木村知史さん=岐阜市北一色、イロドリ

 岐阜市北一色のラーメン店「イロドリ」が、県内初となる冷凍ラーメンの自動販売機を設置した。コロナ禍を背景に、人と接触することなく本格的なラーメンを好きな時間に購入できるとして、設置から1週間足らずで400食以上が売れる好評ぶりという。店主の木村知史さん(39)は「自宅で周りを気にせずに、大切な人と店のラーメンを食べてほしい」と話す。

 同店は鶏ガラなどを長時間強火で炊いて作る鶏白湯(ぱいたん)ラーメンが人気商品。新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年4月に持ち帰り用の冷凍ラーメンの開発に乗り出したが、スープの脂が分離し、店の味と異なってしまうことが課題だった。今年8月にスープを漉(こ)すための機械を最新の物に換えたところ、スープを冷凍しても味が変わらなくなった。その後、冷凍ラーメンの自販機が関東で話題となっていることを知り、店のオープン5周年に当たる今月5日に自販機を店舗前に設置した。

 販売するのは味の異なるラーメンやつけ麺の4種類で、麺、スープ、チャーシューなどの具材が入り価格は800~900円。スープや具は湯煎し、麺は別にゆでて作る。

 来店客が帰りに家で食べるために買うほか、遠方にいる友人への贈答用として購入するケースもあるという。木村さんは「自販機を置いてから、感謝の言葉を掛けてくれるお客さんが多くいる」と笑顔で話し、「ラーメンは国民食。冷凍販売というスタイルがこれからの食文化に根付けばいい」と願っている。