「シン名古屋駅」のバーチャルリニア中央新幹線を映したモニター

 新幹線に乗ると、次の停車駅は岐阜羽島駅ではなく「シン名古屋駅」。ここでリニア中央新幹線に乗り換える。記者は10月に山梨県でリアルリニアに乗っているが、バーチャルリニアもその時の光景と同じく、最新の改良型試験車の内装が再現されていた。

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目的地は土星

 今回の企画を担当するJR東海・事業推進本部担当課長の小林丈通さんによると、実際に山梨県のリニア実験センターに出向き、リニアの車内外を3Dカメラで撮影。内装は「座席のサイズや窓の大きさ、高さまでミリ単位で採寸。車内の壁に貼ってあるシールの位置も正確に測りました」という。

バーチャル土星を映すモニター。15億キロ先の土星にも一瞬で到着

 バーチャルリニアは、銀河鉄道のように宇宙空間をひた走る。向かう先は土星だ。地球から15億キロ離れている土星が間近に見える位置まで一瞬で到着。駅に降り立つと、大きな輪を持つ土星が目の前に浮かんでいた。

可能性を秘めた空間

 夢を現実にできるバーチャル空間。小林さんは「テーマはリアル×バーチャル。こういう世界でどんなことができるか(試してみた)」と出展の意義を語る。「いずれバーチャルのキャラクターをリアルの世界に呼ぶなど、バーチャルからリアルへ、リアルからバーチャルへの架け橋を作れたら」。

 設計次第では、高山線でリニアを走らせることも、岐阜羽島駅に「のぞみ」を全停車させることもできるだろう。関ケ原に関所を設け、通行税を取ることも可能かもしれない。記者はバーチャル名古屋駅のホームにひつまぶしを忘れてきてしまったが、もし体験する時は、ひつまぶしを土星まで運んでもらえたら。

 バーチャル名古屋駅。それは、さまざまな可能性を秘めた楽しい空間だった。名古屋駅の高層ビル「JRセントラルタワーズ」の外壁をよじ登るといった、今回、記者が体験していないブースも数多く用意されている。午前10時~午後7時で参加無料、予約不要。